紫シリーズ

　白いポンポンがいっぱい。
　葉っぱとか茎の様子を見てると野苺みたいだけれど。



　花なのかしら。変わった花びら。



　地表からにょろにょろっと。
　よく見るとみんな同じ方向へ伸びてるみたいだけど。



　"vervaine”。クマツヅラ科の植物のことを英語でそう呼ぶらしい。
　もしくは"vervain hummingbird"で「コビトハチドリ」。

　これはそのクマツヅラ科で多分「ムラサキシキブ」って植物なんだと思うんだけど。



　クマツヅラ科の植物にはこういう紫色の実がたわわになる。
　少なくとも私が箱根の湿生花園でみた「ムラサキシキブ」はそうだった。



　ったら、結構身近に同じ植物を見かけるようになって。
　認識ができた途端、目につくようになるのって不思議。
　いつだってそこにあったんだろうに。

　そんな風にして見えずにいる風景ってどれくらいあるのかしら。
　考えたらもったいないというより、怖いことだよね。

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